秋山真之 日本海海戦の名参謀



「天気晴朗なれども波高し」

今日は天気はいいけれど、波は高いので海のレジャーには注意が
必要です。という言葉の意味ではありません。

↑昔、友人はこう言っていた。

「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、聯合(れんごう)艦隊ハ直(ただち)
ニ出動、之(これ)ヲ撃滅セントス。本日天気晴朗ナレドモ浪(
なみ)高シ」

日露戦争のさいに、連合艦隊司令官・東郷平八郎の参謀頭脳として
ロシアバルチィック艦隊迎撃の作戦立案を行った秋山真之(あきや
まさねゆき)が、バルチック艦隊を発見したとの報を受けて連合艦
隊が出撃することを報告した電報である。

名文家としられる秋山真之は、「本日天気晴朗ノ為、我ガ連合艦隊
ハ敵艦隊撃滅ニ向ケ出撃可能。ナレドモ浪高ク旧式小型艦艇及ビ水
雷艇ハ出撃不可ノ為、主力艦ノミデ出撃ス。」の意味を「本日天気
晴朗ナレドモ浪高シ」という意味をわずか13文字という驚異的な短
さで説明しているために今でも名文として評価されているとのこと。

また、太平洋戦争でも使われた「Z旗」の信号文「皇国ノ興廃此ノ
一戦ニ在リ各員一層奮励努力セヨ」も彼の作といわれている。

この秋山真之の本を読んでいたのだが面白い人物が登場してくる。
兄の秋山好古という人物である。調べてみると司馬遼太郎の「坂の
上の雲」や江川達也のマンガ、日露戦争物語もこの兄弟の話がでて
くるとのこと。早速読んでみよう。

★★☆☆☆