読書、メディア

キャンピングカーで悠々セカンドライフ

藤正 巖 妻と犬。二人と一匹のキャンピングカー。「移動する居間と寝室」「書斎」「離れ」「シェルター」…。キャンピングカーは多様な利便とスローな愉しみを与えてくれる。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ キャンピングカーの旅って、おいら少し考え違い…

チャリンコ日本一周記―女ひとり2年7ヵ月

川西 文 (著) 女だってひとりで旅したい。23歳で旅に出て帰ってきたのは26歳。自転車に寝袋・テントを積んで、ざる・まな板・煮干し・かつぶし・洗濯ばさみも積み込んで、ゆったりたっぷり日本列島を楽しんだチャリンコ漫遊記。「どうしてそんなにかかったの…

酒のほそ道紀行@第1巻 第11話『天ヌキ』

宗達は遅い昼食でそば屋に入る。するとそこには昼間からお酒を飲んでいるおじいさんがいた。焼のり、板わさ、天ヌキをつまみに日本酒を飲んでいる姿を見て羨ましくなるが、人と会う約束があるので一度はあきらめた。しかしどうしても飲みたくなりお酒を注文…

パラドックス13

東野圭吾 13時13分からの13秒間、地球は“P‐13現象”に襲われるという。何が起こるか、論理数学的に予測不可能。その瞬間-目前に想像を絶する過酷な世界が出現した。なぜ我々だけがここにいるのか。生き延びるにはどうしたらいいのか。いまこの世界の数学的矛…

チャイルド44

トム・ロブ スミス スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。だが、この機に乗じた狡猾な副官の計略にはまり、妻ともども片田舎の民警へと追放される。そこで発見された惨殺体の状況は、かつて…

酒のほそ道紀行@第1巻 第10話『秋刀魚の心』

宗達はサンマが大好きだ。今年もサンマの時期がようやくきた。ビール一本飲んだあと、日本酒を飲みながら綺麗にサンマを食べつくす。本当に美味しそうだ。 余すことなく食べた後は、お店から表彰され、サンマをプレゼントされる。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆…

花散らしの雨  みをつくし料理帖

高田 郁 元飯田町に新しく暖簾を揚げた「つる家」では、ふきという少女を下足番として雇い入れた。早くにふた親を亡くしたふきを、自らの境遇と重ね合わせ信頼を寄せていく澪。だが、丁度同じ頃、神田須田町の登龍楼で、澪の創作したはずの料理と全く同じも…

アマルフィ 女神の報酬

クリスマス目前のローマ。亡き夫との思い出が詰まった街で、矢上紗江子(天海祐希)は最愛の娘の失踪(しっそう)するという最悪の事態に見舞われてしまう。身代金目的の誘拐か、それともテロか……? 犯人グループが警察の包囲網をかく乱し、捜査が一向に進展…

劔岳 点の記

明治40年、日本地図完成のために立山連峰、劔岳への登頂に挑む、陸軍測量手の柴崎芳太郎(浅野忠信)ら7人の測量隊。山の案内人、宇治長次郎(香川照之)や助手の生田信(松田龍平)らと頂への登り口を探すが、生田が足を滑らせけがを負ってしまう。大自然の…

八朔の雪―みをつくし料理帖

高田 郁 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 一個人 2010年 01月号の中で紹介されていた、『2009年の評価の高い本を読んでみよう第二弾』。 第一弾で思い切りコケてしまったので、恐る恐る読み始めてみたが。こちらはけっこうよかったです。 今も、そしてこれ…

ドーン

平野 啓一郎 (著) 最高の純文学にして究極のエンターテインメント! 2033年、人類で初めて火星に降りたった宇宙飛行士・佐野明日人。しかし、宇宙船「DAWN」の中ではある事件が起きていた。世界的英雄・明日人を巻き込む人類を揺るがす秘密とは? ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆…

酒のほそ道紀行@第1巻 第9話『焼き鳥の極意』

宗達はかすみと本格的な焼き鳥屋へ入るが、ご主人はとても機嫌が悪く気難しい人のよう。イライラしたやりとりのあと、ご主人、焼き鳥を串から外したかすみを怒鳴りつけるが、今度はかすみが逆切れしてしまう。 しかし本当のところは、ご主人はあまりにもお酒…

酒のほそ道紀行@第1巻 第7話『道連れは…』

宗達は一人電車の旅に出る。旅の友には缶ビールとワンカップ6本、つまみには幕の内弁当とさきいかである。酔い酔いで目的地についたと思いきや、あとは電車の中で寝ながら帰るだけの旅であった。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ こんな旅、くだらないけ…

一個人 (いっこじん) 2010年 01月号

発表・2010年版最高に面白い本大賞○生誕100年・太宰治作品を読み解く○村上春樹1Q84の秘密解剖 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ おいらは世間の普通の人よりは多少は読書量が多い気がするが、この雑誌にある部門ごとの30冊、一つも読んだことないぞ。いろ…

冬の喝采

黒木 亮 (著) 北海道で走り始めた一人の少年は、一般学生として早大に入学し、2年生になる直前、準部員として競走部に入った。それは30年の時を超えた宿命のなせる業だった。早稲田大学競走部員として2年連続箱根駅伝出場!自伝的長編小説。 国際金融の世界で…

ゼフィラム

楡 周平 日本自動車工業社長・牧瀬亮三は、CO2を劇的に削減する新型車開発のために、アマゾン産サトウキビを利用したバイオエタノールハイブリッドカーを着想するが……。CO2削減に専心する牧瀬たちの苦悩と戦いを描いた、壮大な最新ビジネスモデル小説。 ☆☆☆☆…

最も遠い銀河 (上) (下)

最も遠い銀河〈上〉 白川 道 晩秋の小樽の海で、一隻の漁船の網が女性の変死体を引き揚げた。その死体の首には、なぜか銀製のテッポウユリのペンダントが残っていた。懸命の捜査も虚しく、事件は迷宮入り状態と化した―。一方、東京の地で、新進気鋭の建築家…

トコトンやさしい電気自動車の本

廣田 幸嗣 (著) 究極のエコカーとして注目を浴びる電気自動車。環境面だけではなく、エンジンや変速機が不要なシンプルな構成はこれまでの自動車の常識を覆すインパクトをもつ。ハイブリッド車との比較や、関連技術、求められるインフラなどについてやさしく…

海の史劇

吉村 昭 祖国の興廃をこの一戦に賭けて、世界注視のうちに歴史が決定される。ロジェストヴェンスキー提督が、ロシアの大艦隊をひきいて長征に向う圧倒的な場面に始まり、連合艦隊司令長官東郷平八郎の死で終る、名高い「日本海海戦」の劇的な全貌。ロシア側…

ポーツマスの旗

吉村昭 日本の命運を賭した日露戦争。国民の多大な期待を肩に、全権・小村寿太郎はポーツマス講和会議に臨んだ。ロシア側全権ウイッテとの緊迫した駆け引きの末に迎えた劇的な講和成立。しかし樺太北部と償金の放棄は国民の憤懣を呼び、大暴動へ発展する――。…

羆嵐

吉村昭/著 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 続けて吉村昭さんの作品。今度は日本獣害史上最大の惨劇とも言われる三毛別羆事件が題材。 ちなみにこんな事件ね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/苫前羆事件 冬眠に失敗した空腹のヒグマが数度にわたり民家を襲…

蘭陵王

田中 芳樹 六世紀の中国。無能な皇帝の統治のもと、北斉は西に北周、南に陳、北に突厥と、三方を強敵に囲まれる内憂外患をかかえていた。後世の歴史書にその美貌と智勇を称えられる北斉の皇族、蘭陵王は、戦えば必ず勝つという活躍で傾きかけた国を必死でさ…

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け (上下)

白石 一文 (上) 「週刊時代」の編集長、カワバタ・タケヒコは、仕事をエサに、新人グラビアアイドル、フジサキ・リコを抱いた。政権党の大スキャンダルを報じる最新号の発売前日、みそぎのつもりで行った、その場限りの情事のはずだった。世俗の極みで生き…

たのしい社会科旅行

泉 麻人 昔、社会科の時間に学習した鉱山やダムの土地をその目で学習してみましょう。「黒四ダム」「輪中」「足尾銅山」…本物見たことありますか? 忘れていた何かがきっと見つかるはず。『小説新潮』連載、泉先生のおもしろ紀行。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆…

射程圏

J.C. ポロック ニューヨーク市警の刑事カービイは、マフィアのボス、ジェネロの逮捕に執念を燃やしていた。彼はジェネロが会計士を殺害したことを知り、その現場を目撃していた高級コールガール、ニコールの身柄を確保する。彼女の護衛に全力をあげるカービ…

カラ売り屋

黒木 亮/著 カラ売り専業ファンド、村おこし詐欺師、途上国専門屋、破綻企業サルベージ屋…。道を踏み外した男たちが起死回生の大勝負に出た! 「巨大投資銀行」の著者が切り開いた、新境地の経済小説。

明治・大正・昭和 華族のすべてがわかる本

近代日本の幕が開いた明治時代―。それまでの武家・公家という前時代の貴族たちを統合し、皇室の藩屏として新たに創設された華族―。華族にはノーブレス・オブリージュ=高貴なる者の責務を果たし、全社会の先導者としての役割を期待されていたのだが…。誕生か…

もう飛行機なんか怖くない。 快適!空の旅ハンドブック

デビー・シーマン著 飛行機に乗る人年間約1億人。でも5人に1人は飛行機嫌い-。気持ちよく空を飛びたい、どうしても飛行機嫌いを直したい人のための、カンタスオーストラリア航空スタッフによる飛行機恐怖症克服のための講座。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆…

夜来香海峡

船戸 与一 (著) 花嫁斡旋業・国際友好促進協会の蔵田雄介が中国旧満州の黒龍江省から仕入れ、山形の寒村に嫁がせた輸入花嫁・青鈴。日本の暴力団から中国の黒社会への資金二億円を持って遁走した。蔵田はやくざに脅され、花嫁を捜し北へ北へと向かう。怪死事…

清里開拓物語 感激の至情、楽土を拓く

岩崎 正吾/著 清里は美しい土地だよ。青い空に白い雲、八ヶ岳がそびえ牧場を清らかな風が流れる。でも、そこに座り、耳をすませてごらん。大地の底から聞こえてくるだろう。この地を切りひらいた男や女たちの声が。苦しみにあふれてはいるが、希望と信頼に…