読書、メディア

百年前の山を旅する

服部文祥 ゴアテックスもヘッドランプも持たず、ハンテン、股引、脚絆にわらじという出で立ちで、100年前の登山を追体験。それは登山と人の本質な関係に迫り、また、行き過ぎた現代文明の恩恵によって忘れていた感情を再発見する旅であった。 山と人の古くて…

主審告白

家本政明 国際レベルでは高い評価を受け、日本では逆境に身を置く嫌われ者、レフェリー家本政明の真実。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 両チーム合計でイエローカード11枚、レッドカード3枚が乱れ飛ぶという、今や伝説となったあの試合の主審の本ですね…

砂の王国(上 下)

荻原 浩 全財産は、三円。転落はほんの少しのきっかけで起きた。大手証券会社勤務からホームレスになり、寒さと飢えと人々の侮蔑の目の中で閃く―「宗教を興す」。社会を見つめ人間の業を描きだす著者の新たなる代表作、誕生。 砂の王国(下) 作りだされた虚…

最高の人生の見つけ方

仕事に人生をささげた大富豪エドワード(ジャック・ニコルソン)と、家族のために地道に働いてきたカーター(モーガン・フリーマン)は、入院先の病室で知りあった。共に余命は6か月。やりたいことをすべてやり尽くそうと決意し、無謀にも病院を脱出。“やり…

東京マラソンの舞台裏 東京を3万人が走るまで

約3万人のランナーと約1万2000人にもおよぶボランティアの協力により、まさに歴史的1ページを開いた第1回東京マラソン。その壮大なる計画は、いかにして成功したのか。未曾有の市民マラソン実現までの道のりを辿る。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆…

地図帳日本の島100 (別冊山と溪谷)

日本を形成する約6800の島の中から、個性と魅力溢れる100ヶ所の島々を紹介した地図帳。詳細な地図とガイドのほか、島の息吹が伝わる豊富な写真や島ならではの事情がわかるコラム集も収録。データ:2006年4月現在。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ この本は…

電気自動車が加速する! 日本の技術が拓くエコカー進化形 TECH LIVE!

次に選ぶ車はもうモーター駆動の時代が来た。ハイブリッド車を経て、本命の電気自動車(EV)がいよいよ登場。その先には水素を使った燃料電池車(FCV)も開発されている。現場の開発エンジニアたちに取材した次世代車の先端技術を、生活者の視点でわか…

池上彰の「世界が変わる!」

金融危機と国際ニュースの「なぜ」を読み解く決定版 「世界恐慌」「中東の核開発」「ドル対ユーロ」「中国VS日本」オバマの「変革」で激震。ニッポンと世界の読み方2009。最強ニュースウォッチャーがナットク解説。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ …

今朝の春―みをつくし料理帖

高田 郁 (著) シリーズも4作目となった。澪の想い人、小松原の正体も明らかになってきたね。これから物語がどう展開し、進んでいくのだろうか。次の巻も楽しみだね。しばらく注目です。

輝跡

柴田 よしき (著) なぜこんなにもあなたを追ってしまうのか。小説界きってのプロ野球好きである著者が、妻、恋人、ファン、女子アナなど女性の目線で斯界を描く意欲作。華やかな世界の陰に、こんなにも切ない物語がある。 野球の才能に恵まれ、中学生で「怪…

知らなかった!都道府県名の由来

谷川 彰英/著 ふだん私たちは自分たちの都道府県名を当たり前のように受け止めて生活している。しかし、人の名前に意味が込められているように、都道府県名にもそれぞれ由来がある。さまざまな紆余曲折を経て、現在の名前に落ち着いた県も多数ある。本書で…

単独行者(アラインゲンガー)新・加藤文太郎伝

谷 甲州 (著) 昭和十一年一月、北アルプス・槍ヶ岳北鎌尾根で消息を絶った加藤文太郎。彼は、たったひとりで冬山を次々に踏破し、「単独行の加藤」として名を馳せていた男だった。案内人(ガイド)を連れた登山があたりまえだった時代、あえて単独行を選んだ彼…

秘境に学ぶ幸せのかたち

田淵 俊彦 (著) 秘境に魅せられ、約20年間にわたって現地取材を続ける著者が、逞しく生きる人々の実像から人と人の絆、命の意味を問い直す。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ かなり昔になるけれど、テレビで秘境に暮らす人々のドキュメントを見たことがあ…

シェルパ斉藤のリッター60kmで行く!日本全国スーパーカブの旅

斉藤 政喜 (著) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ シェルパ斉藤さんの本は南アルプス市の図書館にはほとんど置いてないが、調べてみると北杜市の図書館、なかでも『たかね図書館』には多くあるね。斉藤さんが住んでいることもあって揃えてあるのかな。早速…

そば屋翁―僕は生涯そば打ちでいたい。

高橋 邦弘 (著) 高校を卒業し、会社員となって十年たった頃、ふと目にした「日本そば大学講座」という新聞記事が著者の運命を決定した。それから栃木県「一茶庵」で修業に勤め、一人立ちして東京南長崎で「翁」を開店。ほどなくそば好きの間で名声を得、山梨…

黒部物語

志水 哲也 黒部を登り、黒部を撮り、黒部によって活かされ、自己を表現してきた写真家&山岳ガイドが、厳しく優しい自然への陶酔とおののき、そして光と水にきらめく一瞬の輝きを、カラー写真と四季の文章で捉えた写真エッセイ集。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆…

タナボタ!

高嶋 哲夫 プータローの大場大志(27)が国会議員になった。年収2,200万円、都心一等地に建つ宿舎、JR無料パス、海外視察費190万円―数々の特権を手にして歓喜する。だが、人口3倍の米国より約200人も多い議員数や実働年間200日で欠勤、遅刻自由の勤務体系など…

終わらざる夏  上下

浅田次郎 1945年8月15日 戦争が、始まる。 第二次大戦末期。「届くはずのない」赤紙が、彼を北へと連れ去った…。あの戦いは何だったのか。着想から30年、浅田次郎が北の孤島の「知られざる戦い」を描く。人間の本質に迫る戦争文学。『小説すばる』連載を単…

交渉人・籠城 

五十嵐貴久 喫茶店の店主が客を監禁・篭城する事件が発生した。交渉人に任命された遠野麻衣子に、篭城犯は「テレビカメラを駐車場に入れ、事件を中継しろ」と要求する。過去に犯人の幼い娘が少年によって惨殺された事件に動機があると推察するが、麻衣子たち…

果てしなき山稜―襟裳岬から宗谷岬へ

志水 哲也 (著) 冬の襟裳岬を一人で北へ向かって歩きはじめる男がいた。彼は敢えて厳冬の日高山脈―雪と風がすべてを支配する極寒地帯を越え、うねるように広がる石狩山地を春に抜け、果てしなく続く北見山地をつき進み、六ヶ月後に宗谷岬に辿り着く計画だっ…

ジェミニの方舟 東京大洪水

高嶋 哲夫 もし、史上まれな強風を伴う超大型台風が日本を襲ったら。もし驚異的な雨が降っていたら。もし…。埋立地、ゼロメートル地帯、網の目のように広がる地下街と地下鉄網。いつ起きてもおかしくない首都水没への警鐘。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆…

黒部の山賊―アルプスの怪

伊藤 正一 (著) 本書は昭和二十二年六月、新聞紙上をにぎわした“黒部の山賊事件”を中心にまとめあげたものだが、同時に、黒部源流に半生を過ごした作者の生活記録の一端でもある。 二十世紀のこの現代に、北アルプスの奥の奥に本当の山賊どもが棲みついてい…

虚無の道標

森村誠一/著 老舗のデパート・都屋百貨店の営業企画室に勤務するエリート社員・有馬正一が中心になって推進した支店系列化計画は大成功を収めたかにみえた。が、喜びも束の間、都屋百貨店の強引なやり方に抗議して小売店の老夫婦が飛び降り自殺をし、有馬は…

私立探偵・麻生龍太郎

柴田 よしき 春日組大幹部の殺害事件が解決した後、警察を辞めた麻生龍太郎。彼は私立探偵として新たな道を歩み始めた。麻生は、裏社会で生きようとする美貌の男・山内練に対して引き起こした罪を背負い、全てを捧げることを誓う。その麻生の想いに呼応する…

桃色東京塔

柴田よしき 警視庁捜査一課勤務の刑事・黒田岳彦は、ある事件の捜査でI県警上野山署捜査課係長・小倉日菜子と出会う。過疎の村で働く日菜子は警官の夫を職務中に亡くしている未亡人で、東京に対して複雑な思いを抱いていた。捜査が進むなか岳彦と日菜子は少…

ボーダー ヒートアイランド〈4〉

垣根 涼介 渋谷でのあの事件から3年。チームを解散し、別の道を歩み始めていたアキとカオル。ところがある日、カオルは級友の慎一郎が見に行ったイベントの話を聞いて愕然とする。それはファイトパーティーを模したもので、あろうことか主催者は“雅”の名を騙…

サッカーを100倍楽しむための審判入門

松崎 康弘 サッカーのゲーム中において、さまざまな判定をする審判。試合に不可欠な存在であるものの、一般的なサッカーファンはもちろん、メディアの人間でも審判をよく知るものは実に少ないのが現状です。 誤審のみがクローズアップされがちですが、ゲーム…

勝海舟

松浦玲 (著) 徳川幕府の「幕末」と明治薩長藩閥政治の終わり「閥末」。自らの大きな役割を果たしつつ、二つの激動期を生き抜いた勝海舟。膨大な資料精査と長年の勝海舟研究の成果を基に、その全生涯を描ききった書下ろし千八百枚、畢生の決定版評伝。 ☆☆☆☆☆☆…

戦国廃城紀行 敗者の城を探る

沢宮優 廃墟と化した名城を歩く。関ヶ原の戦いなどで敗れ去り、敗軍の将となった武将たち。だが、彼らにもまた名将があり、名城を築いた。石田三成の佐和山城から、加藤清正の鷹ノ原城まで、十二将十三城を歩き、その魅力をいまに蘇らせる歴史探索紀行。図版…

酒のほそ道紀行@第1巻 第14話『おでん屋台』

宗達と課長は屋台の『おでん』を食べる。それぞれ好みが分かれる好きなネタを食べたあとは、2人とも最後にはだいこんで一致してしまう。注文しようとするが、店主はあと一つしかないという。実は店主、自分で食べる分を隠してあったが課長にみやぶられる。 …